車両と商品

移動販売車はどんな車?

移動販売車について考える女性

移動販売で必ず必要になってくるケータリングカー。初期費用は店舗を構えるよりも安いとは言え、やはり後悔はしたくないものですよね。 ここでは、車両選びや提供する商品について基本的なことをご紹介します。どのようなお店や食べ物を提供するのかが決まっていない人は参考にしてみてください。

【車両選びと手配】

移動販売で食べ物の販売を行うには保健所の許可が必要ですので、まずは営業する地域所管の保健所に行き、相談してみましょう。許可基準がわかったら車両を探すのですが、初期費用を抑えるため中古車を購入する方が多いようです。走行距離や修復歴にも気を付けて車探しをし、納得する中古車が見付かったら内外装を改造します。車両の改造から販売まで請け負う専門の業者もあり、豊富な車種やデザインから選ぶことができて非常に便利ですので、利用するのもいいかもしれません。経費をできるだけ抑えたいなら自分で改造することも可能ですが、不器用な人が無理をすると見栄えが悪くなってしまいますので、最初は業者に頼んだほうが無難です。

【仕入れと仕込み】

食料品などの材料は無駄ができないよう適切な量を、品切れをおこさないよう安定して仕入れる必要があります。事前の原価計算も当然しっかりしなければいけませんが、営業しながらも常に臨機応変に対応する必要があります。移動販売では下ごしらえ済みの食品を車内で加熱、盛り付けする程度の調理になりますので、仕込み場所が別途必要となります。仕込み場所に適切な場所は、通常使用する台所ではなく完全に仕込み専用として区切られ、かつ飲食店と同じ基準の営業許可が適用される場所となります。

【看板商品】

一般的にケータリングカーでの販売に向いているのは、定番ながらもどこかオリジナリティがあり、周りに競合する物が少ないメニューです。また、片手で食ることができ普段家庭では食べないお手軽なものが良いでしょう。フード系の移動販売で大事なことは、女性客の支持を得ることです。女性の間で口コミで噂が広がり、人気を集めることが期待できます。おいしいのは当然として、なるべく女性の意見を取り入れ可愛い感じの外観になるよう、外見、盛り付け、パッケージなどにも気を使いましょう。また、食材の産地や安全性をアピールすることで安心感が生まれますので、商品によってはここもアピールしてみるといいかもしれません。

【価格設定】

適正な価格を設定するには、同じような商品を扱っているケータリングカーの販売価格をリサーチしたり、出店を考えている場所に足を運んで周囲の店舗を見てみることです。原価から価格を設定するこも必要ですが、それだけで出店場所にそぐわない高価格をつけてしまうと、商品の売れ行きに響いてしまうおそれがあります。また、数量限定の特別な商品としての販売も面白いかもしれません。